2009年12月26日土曜日

※本日のお知らせと一言※


 +++お知らせ 短編書きました+++

 早川書房SFマガジン特大号(2月号・50周年記念号・12/25発売)にて、『メトセラとプラスチックと太陽の臓器』掲載。久々の冲方SF短編です。常にお世話になり続けているSFマガジンへの感謝を込めて、大いに楽しく書かせていただきました。



天地明察とは正反対の、

さりげない新境地

 早川書籍【塩】部長。掲載された短編について。一度、試みてみたかった手法である。短編が評価されるというのは、他の媒体とはまた違った嬉しさがある。




こちらの方からお葉書届いております

 嫁。『天地明察』の感想が記された葉書が届いたよ、という件について。







マジだ!(゜Д、゜)
 冲方丁。よもやの史彦お父さんこと田中正彦さんから直筆の感想と激励をいただいてしまいました。作品をともにした異業種の方からの激励というのは咄嗟に説明できない深い嬉しさがあります。ありがとうございます。





三刷り決定○○○○部
 角川書籍担当。『天地明察』について。別件で打ち合わせ中だった冲方に電話にて。「驚きでぼんやりする気分を味合わせたくて」とのこと。確かにぼんやりするどころか、っげー!?(゜Д、゜)と、わけわからなくなる部数であった。発売一ヶ月足らずのハードカバーの合戦も剣客もない時代小説である。というか『テスタメントシュピーゲル1』の発行部数を超えてしまった。さすがに、ありえねー!?(゜Д、゜)と、思わず何度も計算したが確かに超えていた。なお打ち合わせ相手は集英社の小説すばるさんであり、角川担当さんと知己だったりする。時代小説ものを今後も書き続けていける下地ができて素直に嬉しい次第。

2009年12月25日金曜日

※本日のお知らせと一言 『オイレンシュピーゲル』コミック
 講談社月刊少年シリウスにて連載スタート




第一話73Pスタート
 少年シリウス。驚愕である。


一話一冊
 シリウス担当。やるならがっつりの姿勢である。本当にやってしまう凄みに絶句する。




読みやすさを優先するあまり描き込みを薄くし過ぎた感があり我々としては悔やまれる次第で
 シリウス担当。第一話の原稿UPの報告メールにて。『オイレンシュピーゲル』ザ・コミックにて二階堂さんとガチ打合せを行う武闘派編集。もう全く薄くねえ(゜Д、゜)と言いたいところである。放置すると本当に全コマ300%倍率とかでトーンをはりはじめる人たちである。


ドイツ系の建物は他の地方に比べて窓と窓の間隔が違うんですよ
 二階堂光さん。背景について一言。知りませんでした。本当すいません。




涼月ダイスキー
 シリウス担当。二階堂光さんについて。冲方と大変気が合う感じである。


ネギと肉的にどうですか」「そこはネギで
 二階堂光さん&シリウス担当、打合せでの会話。ネーム原稿という名の串盛り合わせにおいて、ネギ(語り)と肉(アクション)を食す順番について。



ウブカタ・サミット
 来春のとあるイベントのために集合。現在、スーパージャンプ、別冊少年マガジン、月刊少年シリウス、月刊ヤングキングアワーズ、角川スニーカー文庫、早川書房、キングレコード、六社七部門の担当編集者およびプロデューサーが一堂に会していたことを後から連絡されて吃驚した。もはやサミットというより包囲網と呼ぶべき宣伝会議である。


逃げられないですよ
 少年画報社・担当。参加者全員が「冲方が今なんの仕事をしているか」を把握することになるという一言。

2009年12月23日水曜日

※本日の一言 シンガポール編3※

冲方T
 何かの表示で。頭文字としては間違っていない。確かに「丁」と「T」似て非なるモノに見えなくもない。そのため何がどう間違っているか、とても説明しにくい。理解に努めようとした結果の誤解が、相互理解の第一歩である。


UBUKATA J
 何かの表示で。それはちょっとやり過ぎだと思いました冲方は。


CHO UBUKATA
 シンガポールのルーカス・スタジオの入場証に書かれた名前。どうも漢字の読み方を微妙に知っている人がいるらしい。もともとシンガポールはチャイナ系が多い。




『アストロ・ボーイ』(『鉄腕アトム』劇場作品)が失敗した理由について話します
 某CEO、スピーチにて。全世界での公開結果を隠すことなく語った。その淡々としたユーモアと精密な分析に拍手喝采であった。


焦らないで
 某CEO、スピーチにて。『アストロ・ボーイ』の公開を急ぐ余り、ハロウィーンの一週間前に封切りしたことから客(ファミリー層)が入らず打撃を食らったことについて。




要するにね、もてたいんですよ、男は女に、女は男に、親は子供に
 I.G 石川社長、スピーチにて。「なぜI.Gクリエイターはアニメを作るのか」ということについて。日本人勢は大いに笑っていたが、通訳不能だったらしく途中から邦訳チャンネルが沈黙してしまった。後で現地の人々から「ミスター・イシカワはどのようなビジネスについて語っていたのか?」と真面目に質問する人が多かった。


脱カルト
 プロデューサー。それが、アニメやマンガやライトノベルをふくめた日本のコンテンツ業界の「今後の最大の課題」であるとのこと。あまりに一部の消費者が、あまりに多額の金銭を、あまりに見境なく投入し、その結果「拡大するが回転しない産業」になったという。カルト的な蕩尽ではない、車やファッションに匹敵する、正しく成長しうる産業としてコンテンツ業界を立て直さねばならないという意思表示。



それは煙草(のせい)じゃない
 喫煙者組。現在シンガポールは「喫煙者絶滅運動」の真っ最中であり、国内で販売される煙草には「吸うとこうなるぞ写真」が印刷されている。下記の写真はまだマシな方で、中には正視に耐えない精神的ブラウザークラッシャーかとみまごうばかりのものもある。



シュヴァリエ・ウブカタ
 とある紹介の一言。アメリカ辺りでは、そういうことになっているらしい。狙い通りではあるが、I.Gさんと制作した『シュヴァリエ』は異様に海外で人気が高い。


ウバーカタさん
 シンガポールのアニメイベントにて通訳の紹介。「UBAKATA」と読んだらしく、かなり無国籍な印象がそれはそれで悪くなかった。


右耳から『ねえどうやって訳せばいいの、ねえねえ』という焦りまくった声が聞こえる
 イベント参加者。同時通訳ヘッドホンなるものを支給されたが、肝心のトランスレーターたちが業界用語やアニメ用語が分からず右往左往していることについて。

2009年12月20日日曜日

※本日の一言※



重堅
 冲方丁。『サンクチュアリ』担当さんとの打合せにて刷り出し原稿を見て。とにかく今話は衝撃でした。そう描くか。そう咀嚼したか。というか、早っ(゜Д、゜)
 野口賢さんは中堅要鎮の中でも重たる描き手であり、もうすごい。マンガという「連載リアルタイム七転八倒メディア」において、ずしりと描く。ずしりと仕事をする。それでいて、ひらりと跳ぶ。すごい。シリーズごとに「色々と試みる」速度がすごく、あっという間に手のものにして、安定した走りを見せ始める。
 マンガ連載はいわば「疾走しながら車体を組み立てる作業」の連続だと感じることしばしばだが、もうここまで組み立ててしまわれたのかと喫驚。ということは今後、原作提供側の仕事がより問われる局面。ひやひやしながら鋭意精進、頑張るでごわす。(゜Д、゜)
 そんなわけで、Oh!スーパージャンプ『サンクチュアリ』、ずしり、ひらりと連載中!



三省堂京都駅店さんから、すごいものが送られてきました
 角川書籍担当。『天地明察』の書店チラシおよび、すごいものの数々について。

ほああああー!(゜Д、゜)

もあー!?(゜Д、゜)

チラシ単独制作!?Σ(゜Д、゜)
 冲方丁。ここまでやっていただけるのか、と仰天やら感謝の連続で頭がおかしくなりそうです。本当にありがとうございます。この単独兵器ぶり、そら恐ろしいほどです。

これが京都駅の中で繰り広げられているのかと思うと
 角川書籍担当。三省堂書店京都駅店さんの尽力について、感慨深く。まったくもって西には足を向けられない担当と作家である。とにかく精進いたします。





2009年12月16日水曜日

※本日の一言 シンガポール特集2※

 シンガポールで開催されたアニメイベントにて。


シンガポール・バブル
 日本人勢。かつてのジャパン・バブルそのもののような超好景気を見て一言。「ビフォー・ブロウアップ」(バブルが弾ける前に)が、シンガポール人もふくめ、異様なほど決まり文句として人々の口にのぼっていた。「ドバイ・ショック」(ドバイのバブル崩壊)による懸念が逆に勢いを助長しているのか、異様なほどの投機熱を感じた。
 イベント会場(左下、緑色のライトアップ中の屋根)の近隣光景。華やかなりアップタウン。
宿泊施設である高層ホテル内観。



日本だけ成長しない
 イベント参加者。日本はこの過去十年間、GDPが成長しなかった、ほとんどゆいいつの国である。国家的な「周回遅れ」が、日本のコンテンツ業界にも暗く影が差しているのを、バブルファイヤーな国に来るとつくづく感じる。


マネー・ロンダリングなんじゃないか?
 某氏。シンガポールが国策としてコンテンツへ多額の(数百億円規模の)出資を、融資ではなく投資として行っているにもかかわらず、チャイナ資本への呼びかけが盛んに行われていることについて。映画産業への投資にはマネー・ロンダリング構造があるというのは、アメリカに限らず常に言われていることでもあるが、真相が明らかになったためしがない。


赤くライトアップ中のイベント会場の屋根。周囲が高層建築ばかりであるせいか、屋根に凝る建物が多かった。
風水です
 電通スタッフ・コンダクター。シンガポールの建物の華やかな色合いについて。いまだ根強い習慣であり、感性がどうこうではなく風水的にふさわしいかどうかがとても重要らしい。 だが結果的に色彩の調和がとれているのが伝統である。


 イベント会場、ビジネスデーの昼食会。


ファンなのか一緒に仕事がしたいのか、はっきりして欲しい
 I.G USA。わらわらと寄ってきては、なぜアニメが好きになったかという「自分歴史」を延々と語る人々に対して一言。



中国で一枚もDVDが売られていないはずの『時をかける少女』が、中国で賞を獲った
 細田守監督。「どうやって観たんだ」といえば、つまり「海賊版で観ました」というわけである。どれほど海賊版が一般的なものとして中国で蔓延しているか、象徴的な一言。いまだに中国は「海賊版の何が悪いのか」分かっていないとのこと。


出資者になって痛い目に遭え
 プロデューサー。海賊版天国の中国において、映画産業への投資が盛んに行われ始めていることについて。やはり海賊版退治の最善の策は、中国企業自身が、出資者となり制作者となることにあるのではないかという一言。


中国でオリジナルが生まれる余地があるか?
 プロデューサー。海賊版の何が悪いという習慣的態度が強い土地で、どうしたら有力なオリジナルコンテンツが生まれるのか疑問であるという一言。日本を除いて、ほぼ全アジアがコンテンツ産業においては「優秀な下請け」として成り立っている背景でもある。それが今後どのような展開を見せるか、日本はいつまでアドバンテージを維持できるのか、次の十年が勝負である。

※本日の一言※

天地明察、特集ページ開設!!

http://www.kadokawa.co.jp/sp/200911-06/



慎んで拝聴するように
 編集。冲方のインタビューなのに。


オチまで言わなくていいです
 編集。特集ページの映像インタビュー撮影時に。


母校の生協さんで冲方 丁フェアをやってくださっているので色紙を2枚おねがいできますか
 角川書籍担当。早稲田大学の生協さんでやって下さっているとのこと。中退なのに本当すいません。魂を込めて色紙書きます。 ちなみに『天地明察』バージョンと、『テスタメントシュピーゲル』バージョンです。


復学します(゜Д、゜)
 冲方丁。早稲田大学の生協さんでのフェアを聞いて。


そんな学生いらない
 編集。論文の変わりに出版された本を持っていって「単位下さい」と頼んでいた冲方の学生時代について。

2009年12月13日日曜日

※本日の一言※


重版決定
 角川書籍担当。『天地明察』重版帯最終稿を堂々と転送しながら。


っえー!?(゜Д、゜)
 冲方丁。もうなんかわけわかんなくなりながら。


もう立って寝ろ
 角川書籍担当。ハードカバー本が、実質、発売後五日にして重版判断に動くというのは広告が効果を発揮する前の段階であり、すなわちこれは書店さんの力なのであって、「ありがとうございます書店さん」と全国に感謝するからには足の向けどころがないということについて。


三省堂書店京都駅店ではまたまたエラいことになってますよ!!
 角川「野性時代」誌担当。日頃からお世話になっている書店さんにおけるとてつもない光景について。


三省堂書店公式ブログhttp://www.books-sanseido.co.jp/blog/kyoto/2009/12/post-355.html




っえーッ!?(゜Д、゜)」(冲方のメール)


にょほほー!!(゜Д、゜)」(野性時代担当のメール)


ぷわああああ(゜Д、゜)
 冲方丁。もうなんかわけわかんなくなりながら重版校正作業に突入しつつ。