2009年11月12日木曜日

他人事とは思えない
 冲方丁。食事に行った店のテーブル横の窓枠に刻まれた二つの落書きについて。






2009年11月11日水曜日

旅の続きを
 メディアファクトリー編集担当、留守電のメッセージにて。
 どういうことかと思ったら、『ストーム・ブリング・ワールド②』の方も発売後十日足らずして増刷とのこと。「出し直したら売れたよ」というのは、今回の新装版が珍しいほど豪華であるというのが確かである一方、過去の作家の未熟さにも起因するので、ぐうの音も出ません。六年前のリェロンとアーティと読者に、本当にごめんなさいと言うほかない。実に忸怩たる気持ちでありますが、新たに彼らを愛して下さる読者がいることに、大なる感謝を申し上げます。とはいえ続きは…。うーん。



今最もオタクに優しい街、仙台
 フィギュア・プロデューサー。例のバサラなゲームやアニメの恩恵を互いに最も享受している色んな意味で歴史的な都市である。知事選のポスターはバサラ一色である。知事選のキャンペーンすらバサラである。都市興しバサラである。都市の至るところに(C)表記でゲーム会社やアニメスタジオの名前が見受けられる。なんとも抜け目のない都市行政であり、とんでもない数の観光客の獲得に成功している。
 おそるべし仙台。他の北陸地方の都市にないものがある。 見習うべしである。
 なおシュピーゲル・フィギュアは大いに発展中であり、プロデューサーの並々ならぬ熱意に脱帽である。発表に乞うご期待。

2009年11月5日木曜日

※本日の一言※

えーか、福井の県境にはな、原発が爆発したとき出てくるが隠れとるんや、怖いなァ
 別冊少年マガジン・担当の。当時小学生だった担当氏に、姉が語ってくれた福井県の秘事である。
 なお担当氏は子供心に「それはないだろ」と思っていたらしい。
 それにしても壁で何を防ごうというのであろうか。凶暴化した県民を閉じ込めるためのシャッターだったりすると、ミラ・ジョヴォビッチが大活躍する三部作の映画を彷彿としてしまう。


50点
 大今良時さん。担当氏のネタ振りの評価について。打合せが始まるまでは80点だったが、僅か一時間ほどで30点ほどマイナスになった。担当氏のその後の盛り返しに大いに期待したい。

2009年11月3日火曜日

※本日の記事 漫画『スプライトシュピーゲル』 画・さめだ小判※

『吹き出しに好きなセリフを入れよう』
(乙・アリステル・シュナイダー
 月刊ヤングキングアワーズ誌
 『スプライトシュピーゲル』
 #2:DRAGONFLY GILR(前編)より)

 

 親近感と違和感をミックスさせることができる人だから絵で食っていける。そのことに単純に感心させられる。
 普遍的な可愛さというものはあるようでいて、ありえない。「可愛い」という言葉の意味自体、千変万化してとらえどころがない。それは、たまたま成り立つ観念である。幾らでも語れる反面、真面目な努力よりも馬鹿馬鹿しさが勝るときもある。そういうものと格闘するというのは、第三者が思うよりもずっと、律儀さと誠意が必要な作業だ。
 しかも今回とんでもなく大変な状況下で、28ページを仕上げて下さった。さらには多岐にわたる調整と試みを繰り返すことで、常にリアルタイムで作品をより良くしていく。きわめて限られた時間の中で、それをやり続けられる人は本当に少ない。大いに頭が下がる。
 ついては、第二話登場の乙(ツバメ)は個人的に『さめだキャラ・最・可愛い賞』を受賞するはこびとなった。
 おめでとうございます。
 また現在、冲方の『最・個人的お気に入り賞』はバロウ神父が獲得している。受賞の主な理由は、可愛い女の子を描くと同時に、静穏不動のじじいが描ける人はそういないという点である。また、じじいの隣に立つ金髪碧眼の少年が純朴に描かれるところも高評価につながった。我ながら困った嗜好だ。
 今後、三人目の特甲「自爆」少女・雛をはじめとして、ひねくれ接続官の少年・水無月、幽霊女課長シャーリーン、戦術班の野郎ども、原作『スプライトⅡ』の老日本人モリサン、トラクルおじさんなど、今から登場が楽しみである。
 次号第三話は連載開始早々の二度目のカラーの予定。
 大いに期待である。

2009年11月2日月曜日

※本日のお知らせと一言  なぜか字体がこうなってしまう※


忘れることなど出来ません
 イラストレーター。先日の『鉄砲玉伝説』についての反響のうち、最も熱かった一言。ではぜひメモリアルなものを一つお願いします。というより忘れて下さい。





作家が今、他にどんな仕事を
抱え込んでいるか把握するのは
編集者の重要な仕事だ
 角川・編集長。編集会議にて編集者たちへの訓辞として告げたという一言。「気づいたら予想外の仕事をしている作家とかもいるしさ」と担当が何やらしみじみ話してくれた。









『Eat Lead マット・ハワードの逆襲』
開発:Vicious Cycle Software
ジャンル:コメディ・サードパーソン・シューティング
発売:今冬予定
価格:7140円
オフラインプレイ:1人
ローカライズ:テキスト・音声、全て日本語
XboxLive:非対応
台詞アレンジ:冲方丁

http://gs.inside-games.jp/news/170/17074.html
http://gs.inside-games.jp/news/178/17803.html



つい(゜Д、゜)
 冲方丁。ストレス発散と称し、いつの間にかゲームの翻訳アレンジ(いったんアメリカ側で邦訳されたものを原文を考慮しつつ加筆修正)などしていたりしたことについて。『セガガガ』以来の久々のパロディ作品であり、とっても楽しく色々と発散できました。どうしても分かりにくい、英語のイントネーションによるパロディなどは大幅にアレンジしておりますが、なるべく笑いどころの意図が通じるよう努めたつもりです。なお主人公の声を演じるのは、あの『24』でおなじみ小山力也さんらしいです。大いに楽しみ。


失礼かと存じますが、他に適任者が見当たらず途方に暮れている状態です
 D3P制作プロデューサー。『EatLead』翻訳アレンジ打診の際に。こんなことを述べられたら思わずやってしまう一言である。


2009年10月29日木曜日

※本日の一言※

ドラクエ鉄砲玉伝説って知ってますか?」
 プロデューサー。DSドラクエの話題の最中に突然の一言。
 何かふくみがあって訊いているのかと疑ったが、完全に素で質問されていた。「僕がやりました」と告白するのに三十分くらいかかった。なぜ今さら話題にされるのかと思ったら、なんとネットで検索すると誰かが保存した「鉄砲玉伝説」の全文が見つかるらしい。当時、日記の文章として書いたものだが、まさかまだ現存するとは思いもしなかった。ネット恐るべし。
 ちなみに正しいタイトルは『ドラゴンクエストⅡ 任侠鉄砲玉伝説』である。久々に古いバックアップ・ファイルを読み出してみたりした。まったくもって八年前の文章である。思わず全面的に加筆修正しそうになった。頼むから忘れて下さい。

2009年10月24日土曜日

※本日のお知らせと記事※



 九月の連休災害(ハザード)の影響によりブログの更新が滞っているうちに気づけば発売。
 出し直した方が売れた、というのは書き手としては心中複雑ではある。
 それにしても豪華な新装改訂版ではなかろうか。こんなに豪華にしてしまっていいのだろうか。書き下ろしでやってもらった方が良かったのではなかろうか。とはいえかなり修正したので半ば書き下ろしのようなものではあるのだが。
 ゲーム・コンセプトをそれほど逸脱せずに修正ができたのは個人的に幸いであった。ノベライズというものは、いかにして本来の作品の「隠されていた可能性」を提示するかが問われるジャンルであると思う。それは既存の作品を忠実に再現するときも変わらぬテーゼであると確信している。
 ところで新装版の後書きでは割愛したが、実を言えば『ストーム・ブリング・ワールド』は「最終巻」までプロットは作っていた。諸般の事情で執筆が見合わされたが、大きな理由は一つに書き手の成長が急カーブを描き、色々とそぐわなくなっていたからだ。アニメ業界の初経験が大きかったのかもしれない。既存の作品において見いだせるものではなく、自分の内側に見いだしうるもの全てを優先すべき時期にさしかかったわけである。それではノベライズはできない。女神カルドラと同等の存在がぼんぼん出てきたら、もはやカルドセプトではなくなってしまう。
 ついでに言えば、少年少女が旅の過程でどんどん大人になっていく物語というのも、どうやら見事にライトノベルの枠組みから外れてしまうように思う。そういうわけで書かずじまいとなった。
 いずれにせよ旅立ちにおいて終わるのは少年少女もののテーゼとして非常にまっとうであるように思う。旅立ちののちの成長は、どのように工夫したところで、大人への道のりになる。それでも大人にならないまま描き続けるとしたら、結局は、無限の「旅立ち」の繰り返しとなる。とすれば最初の二冊で書くべき事は全て書いている。
 一方で、リェロンやアーティといった人物たちを前作から抜き出し、カルドセプトともライトノベルとも関係のない、新たなファンタジー作品を書くことも勧められた。これについては書き手の中でも、ずっと検討が続いているが、まだ明解な答えは出るに至っていない。