2017年1月22日日曜日

出版指標




【出版指標年報2016年版を読んでみた】
先日、「直木賞・芥川賞は、2月8月の本が売れない時期の盛り上げも意図されて創設されたらしい」というようなことを書きました。
本当にそういう意図があったのか、という点はそのうち改めて事情通の編集者に尋ねるとして。
実際に「2月8月は本が売れない」のか、データを見てみました。
年末に届いたまま積読状態だった「出版指標年報」を、療養がてら読んでみたところ――

結論から言うと、2月8月に発行・販売が落ちるということはない。
では、最も売れない月は? というと、5月。
2015年の月次データによれば書籍、週刊誌、月刊誌、いずれも5月が最低。
びっくりするくらいその月だけガクッと下がっている。ただ低いのではなく、前年比においても最も落ち込む。毎年5月に、なにか一年の「つけ」が回ってくるかのような谷間の時期となっている。

逆に最も売れる月は、3月。
この月だけ、飛び抜けて発行・販売が多い。卒業・進学・就職の時期だからだろうか。
2015年3月と5月を比べると、たとえば書籍販売データ上では、倍以上も差がある。
(書籍推定販売部数 3月8,864万冊 5月3,927万冊)

3月咲きの、5月枯れ。はて、なんでだろう。
企業の年度末、ゴールデンウィークの長期休暇化など、いろいろ理由もあろうことなので、そのうち改めて事情通の人々に尋ねてみよう。