2014年4月8日火曜日

【審査】

『宝島社・第10回日本ラブストーリー大賞』の審査員をすることになりました。
http://japanlovestory.jp/outline

ラブストーリーのみの作品を書いたことなど滅多にない作家ですが、今回から応募作品の枠を広げるエンタメ的拡大を目指すとのこと。それなら多少の貢献ができるかもしれないとお引き受けしました。

「こんなのもアリだ!」といったことを公言するとそれだけ好みの作品が来るかもしれないそうで、ならばさっそく最近の個人的な好みを列挙してみる。


『ウォーム・ボディ』(映画)
http://dead-but-cute.asmik-ace.co.jp/
ゾンビの青年が少女に恋をしたことで、文字通りかつ違う意味で「ハートウォーミング」な展開に。恋が世界を変えるダイナミックさが痛快でした。


『羊たちの沈黙』(小説/映画)
トマス・ハリスの原作も、ジョナサン・デミの映画も再勉強中。レクターへの畏怖・嫌悪・警戒そして敬意が入り交じるスターリングの描写は、今読んでも唸ると言うより呻いてしまう。
続編の『ハンニバル』のラストは小説より映画の方が好み。


『SIN CITY the movie』(映画)
http://www.sincitythemovie.com/
 
フランク・ミュラーの原作も素敵。アメリカン・コミックらしいハードコアな愛に頭から飛び込んでいく男どもをここまでよってたかってノリノリで撮るのかとあっけにとられてしまった。


『平原の町』(小説 コーマック・マッカーシー)
徹頭徹尾、王道中の王道を貫きながら、異次元としかいいようがないすさまじさに圧倒されました。娼館のあるじと主人公の決闘シーンは、B級アクションものが変態して芸術になる瞬間を見せつけられた思いがします。


『僕の地球を守って』(漫画)
いまだに書棚に全巻陳列しています。改めて読むと、「7×2+α」という尋常ではない数の主要人物を、よくここまで念入りに織り込んだものだと驚かされます。「学園×前世×SF×超能力×ラブストーリー×たまにヤクザ」と、ジャンル横断感がとにかくまあすごい。
「前世」のせいで恋した相手との年齢差に苦しむ輪の描写がいまだに好きです。


とにかく面白いものが読めることを期待しております!