2009年12月16日水曜日

※本日の一言 シンガポール特集2※

 シンガポールで開催されたアニメイベントにて。


シンガポール・バブル
 日本人勢。かつてのジャパン・バブルそのもののような超好景気を見て一言。「ビフォー・ブロウアップ」(バブルが弾ける前に)が、シンガポール人もふくめ、異様なほど決まり文句として人々の口にのぼっていた。「ドバイ・ショック」(ドバイのバブル崩壊)による懸念が逆に勢いを助長しているのか、異様なほどの投機熱を感じた。
 イベント会場(左下、緑色のライトアップ中の屋根)の近隣光景。華やかなりアップタウン。
宿泊施設である高層ホテル内観。



日本だけ成長しない
 イベント参加者。日本はこの過去十年間、GDPが成長しなかった、ほとんどゆいいつの国である。国家的な「周回遅れ」が、日本のコンテンツ業界にも暗く影が差しているのを、バブルファイヤーな国に来るとつくづく感じる。


マネー・ロンダリングなんじゃないか?
 某氏。シンガポールが国策としてコンテンツへ多額の(数百億円規模の)出資を、融資ではなく投資として行っているにもかかわらず、チャイナ資本への呼びかけが盛んに行われていることについて。映画産業への投資にはマネー・ロンダリング構造があるというのは、アメリカに限らず常に言われていることでもあるが、真相が明らかになったためしがない。


赤くライトアップ中のイベント会場の屋根。周囲が高層建築ばかりであるせいか、屋根に凝る建物が多かった。
風水です
 電通スタッフ・コンダクター。シンガポールの建物の華やかな色合いについて。いまだ根強い習慣であり、感性がどうこうではなく風水的にふさわしいかどうかがとても重要らしい。 だが結果的に色彩の調和がとれているのが伝統である。


 イベント会場、ビジネスデーの昼食会。


ファンなのか一緒に仕事がしたいのか、はっきりして欲しい
 I.G USA。わらわらと寄ってきては、なぜアニメが好きになったかという「自分歴史」を延々と語る人々に対して一言。



中国で一枚もDVDが売られていないはずの『時をかける少女』が、中国で賞を獲った
 細田守監督。「どうやって観たんだ」といえば、つまり「海賊版で観ました」というわけである。どれほど海賊版が一般的なものとして中国で蔓延しているか、象徴的な一言。いまだに中国は「海賊版の何が悪いのか」分かっていないとのこと。


出資者になって痛い目に遭え
 プロデューサー。海賊版天国の中国において、映画産業への投資が盛んに行われ始めていることについて。やはり海賊版退治の最善の策は、中国企業自身が、出資者となり制作者となることにあるのではないかという一言。


中国でオリジナルが生まれる余地があるか?
 プロデューサー。海賊版の何が悪いという習慣的態度が強い土地で、どうしたら有力なオリジナルコンテンツが生まれるのか疑問であるという一言。日本を除いて、ほぼ全アジアがコンテンツ産業においては「優秀な下請け」として成り立っている背景でもある。それが今後どのような展開を見せるか、日本はいつまでアドバンテージを維持できるのか、次の十年が勝負である。